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夏休みコラボ企画「テクノロジーと遊ぶ!サマーキャンプ」小学校高学年向けの講座「マインクラフト プログラミング」

  • #教室
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おけいこタウンでは、さまざまなスキルを持つ先生が活躍しています。「おけいこタウン講座レビュー」では、そんな先生方の講座を見学したレポーターが、当日の様子や先生のお人柄をお届けします。

今回は、夏休みコラボ企画「テクノロジーと遊ぶ!サマーキャンプ」として開講した、遊びながらプログラミングを体験する小学生向けの講座の2日目の様子を紹介します。福岡市天神で「テクノロジーと遊ぶアフタースクール」をコンセプトに学童保育を運営する「テックパーク」とおけいこタウンのコラボ企画であり、小学校低学年向けと高学年向けに2日に分けて行われました。この記事では2日目の高学年向けの講座「マインクラフト プログラミング」の様子と、講師の先生のインタビューをお届けします。

【1日目の記事】
夏休みコラボ企画「テクノロジーと遊ぶ!サマーキャンプ」 小学校低学年向けの講座「プログラミングでオリジナルデザイン

【久保山奈穂先生のご紹介】
久保山奈穂先生は、テックパークのサービスマネージャーとして運営の全般を担っています。今回のプログラミング講座の企画にも関わり、受講する子どもの学年や性別などを考えて、子どもたちに合った内容にアレンジしたそうです。久保山先生自身、放課後児童支援員・子育て支援員でもあるため、親御さんからの相談事もよく受けることもあり、何かと頼りになる存在です。

「マインクラフト プログラミング」の講座レポート

夏休みのコラボ企画の第2日目、小学校高学年向けの講座「マインクラフト プログラミング」が開かれました。

今回プログラミングに使用するソフトは、マインクラフト・エデュケーション・エディション(教育版マイクラ)です。マインクラフト(以下、マイクラ)といえば、全世界で子どもから大人まで幅広いプレイヤーが熱中するゲームの一つ。オンライン上の3Dの立方体のブロックで構成された空間で、ブロックを組み立ててものづくりをしたり、冒険をしたりします。教育版マイクラは、子どもの教育目的として利用でき、通常のゲームとは異なる独自機能があります。その機能の一つ、「コードビルダー」と呼ばれるプログラミング環境で、今回のプログラミング講座を行います。

今回の講座の参加者は小学4年生から6年生までの6人の男子。参加者の中には、すでにマイクラのユーザーもいて、マイクラの世界観に馴染みがあり、操作や理解も早い様子です。

コードビルダーの画面では、スクラッチのようにコマンドのブロックを組み合わせながら、視覚的なプログラミングができます。プログラミングした指示を、エージェントという小さなロボットのキャラクターが実行します。マイクラでは立方体のブロックを1個ずつ積み重ねて建築をしますが、プログラミングを使って、自動的に複数のブロックを横に並べたり、縦に積み重ねたりすることができます。

子どもたちは江口先生と一緒に、エージェントの動きを指示するプログラムを一つずつ組んでいきます。「できたー」という子もいれば、「あれー?エラーが出る、なんで?」と首をひねる子もいます。

何度やってもうまくいかないと、自然と隣の子が「どこがおかしいんやろ?」と一緒にコード画面を見て考えていました。それでもわからないときは、江口先生や久保山先生も一緒にコードを確認します。

「変数の数字で、おかしいところない?」と問いかける先生。
「あ、全角になってる!変数の数字は半角にしないと」と気づく子ども。
先生はプログラミングでおかしいところに気づいても、そのまま子どもに言うのではなく、ヒントを与えながら子ども自身が気づくように促していました。

プログラミングで床や壁、高さと奥行きのある立体の作り方を学んだところで、スナックタイム。おやつを食べ終わると、先生も一緒に「かるた」で遊びました。枚数が少なくなると、残った札を狙って白熱した戦いが繰り広げられました。「ドキドキ感がすごかった!」と大興奮の様子。画面に向かうだけでなく、目と耳を研ぎ澄ませて瞬発的に体を動かす時間は、子どもたちにとってリフレッシュタイムになったようです。

その後は、6人を3人ずつの2チームに分け「マルチプレイでチームごとに家と内装と庭を作ろう」と江口先生が言うと、子どもたちはまた大興奮。マルチプレイでは複数人が同じ世界に入って、共同で作業ができます。ゲームの世界でも友達と一緒に作業するのは楽しいことのようです。

「俺、家作る」
「内装は誰がやる?」
「どんな家にする?」
「庭に温泉とかプール作ろうかな」
「家と庭は7:3くらいでいい?」
など、チームに分かれて相談しあう子どもたち。

だいたいの区分けと役割分担が決まると、それぞれ画面に向かって作業をしますが、合間にも相談しながら協力して家と庭の建築を進めます。先生も「壁や床を作るときには、プログラミングをしてエージェントに作業させたら?」と声をかけます。

家が少しずつ形になると、夢中になる子どもたち。作業の制限時間が迫ると、「もっとやりたかった!」「楽しかった!」と全員が口々に言っていました。

最後は、2チームが建築した家と庭と内装のお披露目です。時間が限られたり、データが重くなって思うように作業ができなかったりする場面もあり、ちゃんとカタチになるのか心配でしたが、1チームは黒をベースにしたシックなモダン調の家を作り、もう1チームは花壇やプールのある豪邸ができていました。

子どもたち一人ひとりがこだわりのポイントを説明し、壁や床を作るところで、プログラミングでエージェントに指示し自動化した、という子もいました。最後はお互いにねぎらいの拍手をして、講座を締めくくりました。

久保山先生へのQ&Aコーナー

――今回のコラボイベントのきっかけや意図について教えてください。

テックパークを運営している株式会社グルーヴノーツと九州電力との間で、業務連携協定が結ばれたのをきっかけに、おけいこタウンを紹介していただきました。2023年3月に初めてのイベントをしてみて、今回もお話をいただいたので、夏休みのコラボイベントを企画しました。おけいこタウンの「学びを通じたまちづくり」というコンセプトは、私たちのテックパークの事業とも共通しています。おけいこタウンは、九電の中ではまだ比較的新しく、今後も注力する事業なので、その活動の力になれたらという意図もあります。

――プログラミングを学ぶことでどんなメリットがありますか?

プログラミングは、一つひとつ順を追って指示する必要があります。コードの数字を1個でも間違えると、もう動きません。これは人とのコミュニケーションにも通じることです。いちいち説明しなくても、あ・うんの呼吸のように話が通じる人もいますが、順序立てて説明が必要な人もいます。特に仕事をする上でスケジュールやタスクの管理など、他人に伝える場合は一つひとつ省かずに指示するプログラミングの考え方は役に立ちます。実は私はプログラミングが苦手なんです。プログラミング自体は面倒だなと思うこともあるんですが、その考え方は、色々なタイプの人との間に入ってコミュニケーションをする上で、必要な能力じゃないかと思います。

――プログラミングに興味を持ってもらうために、心がけていること、工夫していることは何ですか?

まず絶対楽しいことです。その上で、自然に学習の要素も取り入れ、親御さんにも納得いただけるような授業設計をしています。今回のマイクラでのプログラミング講座でも、面積や体積を考える時間がありました。例えば「縦2列、横4列の壁を作るときは、2×4=8」なら「ブロックが8個」といった、学習の要素も取り入れます。授業で算数として勉強するというより、プログラミングをしているうちに、いつの間にか学習の要素が身についているという組み立てを心がけています。プログラミングが社会のどんな場面で使われているのか、どう役に立っているのかとかを伝えることも大事にしています。

――プログラミングを教えるにあたって意識していることは何ですか?

まず嫌いにならないようにしたいというのが、私の個人的な意識です。それと、答えをすぐに教えないで、子ども自身で考えてほしいと思っています。プログラミングで「何が、どうなってほしいのか、そのためにはどうしたらいいのか」を子どもが考えるように促しています。

そして子どもから「あ、そっか!」「わかった!」と気づいたときに出てくる言葉を聞くと、私は心からうれしくなります。
私たちが想定した答えもありますが、子どもが答えの最初の発見者になるように、意識して問いかけています。子どもも自分で発見できると、自信がつくし、嫌いにもならないですよね。こういう教育って、本当は私たちも受けたかった指導や、大人からの言葉なんですよ。だから今の子どもたちに、私たちが受けたかった教育をしたいと思っています。

――子どもとのふれあいで得られる喜びがあれば教えてください。

子どもの成長に興味がありますね。最初の頃と比べて成長したなあ、と親心のようなものがあります。今回は、参加した男子6人とも最初から知り合いじゃなかったので、全然隣の子とも話すこともなく、よそよそしかったんですが、マイクラを始めると、お互いに教えあったり、声を掛け合ったりしました。カードゲームをするときもすごく仲良かったですよね。そんな変化を見ていると楽しくなります。

「テックパークで学んだことを、家や学校でもやってみた」という話も聞くことがあります。ある子は、学校でパワーポイントの資料作成コンテストがあったらしく、「テックパークで教わって受賞しました!」と報告してくれました。私たちが教えたことが役に立っていると思えてうれしかったですね。

――実際の生徒さんの声で印象に残っていることや出来事があれば教えてください。

前日の低学年の講座が終わって親御さんのお迎えがあったときに、「楽しいからまだ帰りたくない」という子どもの言葉がありました。それが、最高のやりがいでしたね。低学年の講座では、ペン立てを作りましたが、子どもたちがうれしそうに持ち帰る姿を見ると、作品づくりを取り入れて良かったなと思います。あのペン立ては、帰宅してから親子で出来事を話すきっかけになるんですよね。パソコンの中で作るだけでなく、アウトプットする活動をたくさん取り入れている理由の一つです。

――これからプログラミングを学びたいお子さんや親御さんに対して、メッセージをお願いします。

子どもたちは、プログラミングに興味を持っているなら体験してほしいです。プログラミングには終わりがなく、永遠に勉強ができるテーマです。仕事はもちろん、趣味に活かすのもいいですよね。世の中の役立つ便利な技術でもありますが、アートや音楽など人を楽しませる分野にも応用でき、将来に広がりが出ると思います。

親御さんにも私たちの講座にぜひお子さんと一緒に参加していただきたいです。私はテックパークで放課後児童支援員と子育て支援員をしているので、「マイクラばかりしている」と相談も受けることがありますが、親子で体験していただくと、マイクラでの制作には時間が必要だと知り、子どもが楽しんでいる理由が理解できるかもしれません。ゲームの区切りも時間で決めるのではなく、「今日はここまで」というゲームを中断するちょうどいい区切りがわかるようになります。

マイクラも同じことが言えますが、プログラミングにせよ何にせよ、テックパークでは遊びの中に「学びの要素」を入れるようにしています。子どもが遊んでいるうちに学びを得て、親御さんにも子どもにも双方に心地よい場所づくりをしていきます。

【1日目の記事】
夏休みコラボ企画「テクノロジーと遊ぶ!サマーキャンプ」 小学校低学年向けの講座「プログラミングでオリジナルデザイン

おけいこタウン|学びたい人と教えたい人のお稽古マッチング

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