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夏休みコラボ企画「テクノロジーと遊ぶ!サマーキャンプ」 小学校低学年向けの講座「プログラミングでオリジナルデザイン」

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おけいこタウンでは、さまざまなスキルを持つ先生が活躍しています。「おけいこタウン講座レビュー」では、そんな先生方の講座を見学したレポーターが、当日の様子や先生のお人柄をお届けします。

今回は、2023年夏休みコラボ企画「テクノロジーと遊ぶ!サマーキャンプ」として開講した、遊びながらプログラミングを体験する小学生向けの講座の紹介をします。福岡市天神で「テクノロジーと遊ぶアフタースクール」をコンセプトに学童保育を運営する「テックパーク」とおけいこタウンのコラボ企画として、小学校低学年向けと高学年向けに2日に分けて行われました。

この記事では1日目の低学年向けの講座「プログラミングでオリジナルデザイン」の講座の様子と、講師の先生のインタビューをお届けします。

【2日目の記事】
夏休みコラボ企画「テクノロジーと遊ぶ!サマーキャンプ」 小学校低学年向けの講座「プログラミングでオリジナルデザイン」

【江口先生のご紹介】
江口先生は、普段はテックパークでアフタースクールに来る子どもたちが、プログラミングやものづくりをするときに、IT機器や工具の使い方を教えたり、子どもたちの様子を見守ったりしています。大学院でのロボット開発の経験もあり、ものづくりのハードウェアにもソフトウェアにも詳しい先生です。

「プログラミングでオリジナルデザイン」の講座レポート

夏休みのコラボ企画の第1日目は、小学校低学年向けの講座「プログラミングでオリジナルデザイン」です。テクノロジー体験と保育の両方で朝10時から夕方6時まで子どもたちが、テックパークの先生たちと一緒に、パソコンを使ったプログラミングや、カードゲーム、ペン立て作りの工作などをします。

講座では、子ども向けのプログラミング学習で人気のオンラインソフトウェア「Scratch(スクラッチ)」を使います。スクラッチはマウスやタッチ操作でブロックをつなげて、視覚的なプログラミングができるのが特徴です。ゲームやアニメーションを作ったり、作品をスクラッチサイト内に公開したりすることができます。

今回の講座に参加したのは、小学校低学年の女の子4人。午前中、子どもたちはカードゲームで遊んだ後に、パソコンでイラストデザインを作ったり、タイピングゲームをしたりして、操作に慣れる遊びをしました。ランチタイムの後は、いよいよプログラミングに挑戦します。

お昼の1時から始まったプログラミングは、1~2時間でだいぶできあがってきました。△(三角形)や□(四角形)、☆(星形)、○(円形)のイラストを描くために、線の本数、長さ、それぞれの角度をプログラム上で設定し、イラストごとに数字のキーを指定し、指定されたキーを押すと、設定したイラストが描かれる、というプログラムが組まれています。

子どもたちはプログラムを実行して、思い思いの位置に△や☆などのイラストを描きます。
「5個の○(まる)を描いた。オリンピックの輪みたい!」
「○って(描かれるのが)遅いね?なんで?」
「せんせー、いっぱい☆(星)を描いたー」
など、おしゃべりをしながら制作するというにぎやかな雰囲気です。

スクラッチに慣れてきたところで、ペン立てのデザインに入りました。作ったデザインは、プログラムの画像と一緒にシール紙に印刷し、後ほど組み立てるペン立てに貼りつけます。

子どもたちはスクラッチでデザインをしながら、
「☆の大きさを変えられる?」
「ペンの色って変えられるの?」
など、質問が出るたびに、江口先生や同じくテックパークの久保山先生に問いかけます。

先生たちは子どもたちに答えをすぐ教えるのではなく、
「大きさを変えるには、どこを触ったらいいんだっけ?」とプログラミングコードの画面を見ながら問いかけます。

どこの数値を変えたらいいのかがわかると、
「☆の大きさを500にしてみた」
「大きすぎて画面からはみ出た~!」
「大きさを80に変えてみよう」
とトライ&エラーを繰り返していました。

全員のデザインができあがったら、いったんパソコンから離れて今度はペン立てを組み立てる工作です。キットになっている部品をトンカチでトントンとたたきながらはめ込んだり、ハサミを使ってプリントされたデザインを切り貼りしたりする時間は、プログラミングとは異なる刺激になったようです。ワイワイと楽しそうにしている子どもたち。ペン立ては、一人ひとりの個性が表れたオリジナリティ豊かな作品に仕上がりました。

4人の子どもたちは、姉妹での参加や、参加者同士が初対面ということもありましたが、カードゲームやプログラミング、ランチタイム、工作などの時間を一緒に過ごすことで「もう友達になった」という雰囲気になり、すっかり仲良しになっていました。
親御さんのお迎えの時間まで、先生も一緒にカードゲームをして楽しく過ごしました。

江口先生へのQ&Aコーナー

――プログラミングを学ぶお子さんは増えていますか?

テックパークで子どもと接する私の感覚ですが、プログラミングに興味を持つ子は増えている印象です。直接プログラミングに興味を持って始めるというよりは、ゲームや画像編集、スマートフォンでの動画制作などから、ソフトウェアに興味が広がり、プログラミングへとつながるケースが多いです。中には自分が遊んでいるマインクラフトのゲームでプログラミングをやってみたいという子もいます。テックパークは、自由な発想で作りたいものが作れる設備が整っているので、子どもたちは自分のアイデアを実現できる環境を楽しんでいるようです。

――プログラミングを学ぶことでどんなメリットがありますか?

プログラミングを学ぶと、論理的な思考力が育まれます。プログラミングでは、ゴールに向けた手順をアルゴリズムと呼びます。このアルゴリズムを考える力は、日常の目標達成にも役立ちます。プログラミングの魅力は、ゴールに向かう手順が自由で、何度でも試行錯誤が可能なところです。子どもたちが遊んでいるうちに自然に目標を見つけたら、私たちは考え方や道具の使い方を教え、手順は子どもたちの自由な発想に委ねます。決まった答えを教えるのではなく、子どもたちが遊びながら自分自身のやり方で答えにたどり着くことを大切にしています。

――プログラミングに興味を持ってもらうために、心がけていること、工夫していることは何ですか?

授業の冒頭では、必ず遊びを取り入れます。子どもたちにプログラムの完成デモ版のゲームやソフトを自由に使って遊ばせます。今回の講座では、お絵描きソフトの完成デモ版で、線や三角形、星形を使って画面上で絵を描くことから始めました。子どもたちはソフトの使い方を体験しながら、これから学ぶ内容をイメージしたり、どうやって画面上で三角形や星形を描くのかといった疑問が湧いたりします。まず初めに子どもたちの興味を引き出す効果を重視しています。

――プログラミングを教えるにあたって意識していることは何ですか?

子どもたちの興味や疑問を引き出すように心がけています。プログラミングの学習中、子どもたちは「なぜ?」や「どうして?」と疑問を持ちます。子どもたちの「わからない」という感覚を尊重し、やりたいことを一緒に探って、実現する方法を模索します。

また、講座には工作も取り入れています。今回はペン立ての工作をしました。パソコンを使うことが目的ではなく、ペン立て作りにデザインやプログラミングも使える、という発想を持ってほしいのです。パソコンやテクノロジーも、ハサミやのりと同じように道具の一つであると捉え、日常でも活用してほしいですね。

――子どもとの触れ合いで得られる喜びがあれば教えてください。

講座の始めにはできなかったことが、終わって帰るころには「できた!」「楽しい!」という子どもの成長を見ることがやりがいの源です。1日限りのイベントや講座で、子どもが技術の全てを理解することはできません。私たちも伝えているのは、導入部分だけという認識です。だから子どもたちが全てわかった気になって「理解したから終わり」と感じるのではなく、「楽しい」と感じ、次につなげることを大事にしています。子どもたちが楽しみながら興味を持ち、「こんな技術もあるのか」「もっとプログラミングをやりたい」と思ってくれたら本当にうれしいですね。

――実際の生徒さんの声で印象に残っていることや出来事があれば教えてください。

私たちは、講座で使うソフトには、スクラッチやマインクラフトのエデュケーションバージョン、Googleのツールなど、無料のものを選んでいます。講座の後でも子どもが自宅で使えるようにするためです。子どもたちから「家でやってみたよ」「自分でできた」という声を聞くと、私たちの思いが伝わっていると感じます。
また、完成形が一律でなく、個々のオリジナリティが出せる内容を重視しています。今日は個々でデザインを描けるお絵描きのプログラミングを実施しました。子どもたちは30分過ぎても「まだ描きたい」と言っていましたね。一人ひとりが自由にアレンジできることが楽しいんだろうな、と実感しました。

――これからプログラミングを学びたいお子さんや親御さんに対して、メッセージをお願いします。

「楽しい」は子どもの原動力ですから、子どもは、楽しいと感じることを満足のいくまでやれるといいですね。教育用のソフトウェアでは、何度もトライ&エラーをしても、けがや物が壊れる心配はないのが魅力です。子どもがITを使って絵を描くことや、テクノロジーの学習を面白いと思っているなら、どんどんやってみてほしいですね。

親御さんは、子どもが興味を持ったことをやらせてあげてください。「将来役立ちそうだから学ばせたい」という道筋を親御さんが決める必要はありません。ゲーム好きな子どもの場合、いつまでもゲームばかりするのではないかと心配かもしれませんが、時間を決めて守らせれば大丈夫です。

スクラッチのサイトには、多くのスクラッチで作られたゲームがあります。決められた時間内でゲームで遊べばいいし、ゲームのプログラムを見たり、改変したりしてもいいでしょう。自分の好きなキャラクターを置き換えたり、難易度をいじったりなどするうちに、プログラミングや画像編集、音楽など、子どもが自然と「興味の枝」を伸ばしていきます。その成長を応援してもらえたらいいと思います。

【2日目の記事】
夏休みコラボ企画「テクノロジーと遊ぶ!サマーキャンプ」 小学校低学年向けの講座「プログラミングでオリジナルデザイン」

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