【解説】オンライン講座の始め方は?コロナ禍でも趣味や特技を活かして、収入とやりがいをアップさせよう!
コロナ禍の影響で、対面の講座からオンライン講座へ移行する先生方が増えています。場所の制約がなくなり、遠隔地にいる生徒にも講座内容を提供できるのがオンライン講座のメリットです。
しかし、オンライン講座の仕組みを構築するにはアプリをダウンロードするなど、対面講座とは異なる準備が必要です。また、対面との違いとして、反応をみながら教える内容を調整することが難しいため、オンライン講座で上手に教えて、さらに生徒に満足してもらうのはなかなか大変です。
そこで今回は、コンテンツ作りや仕組みの用意、集客方法まで、オンライン講座に必要な初期準備について解説します。今こそ、自分の趣味や特技を多くの人に伝えて、収入はもちろん、やりがいをアップさせましょう!
※ここでの「オンライン講座」とは、講師と生徒が通話アプリを通じて、リアルタイムかつ双方向でやり取りを行う講座を指します。講師が事前に録画した内容を配信するタイプの講座は、今回の説明では対象外とします。
オンライン講座のコンテンツを作る
オンライン講座の準備と聞くと、Zoomのようなアプリや機材の用意などを思い浮かべるかもしれません。しかし、最も大事なのは仕組みではなく、講座のコンテンツそのものです。まずは、テーマやターゲットを定め、練習を繰り返すことで、より良いものにしましょう。
テーマと内容を決める
どのようなテーマで、何についての講座を提供するのか考えましょう。「和菓子作り」「メイク術」「パワーポイントを使った資料作りのコツ」など、自分の特技や趣味を活かした内容で構いません。
また、内容が支離滅裂にならないように、講座の「キーメッセージ」をまとめるとよいでしょう。「パワーポイントで資料を作るなら○○を常に意識する」など、最も伝えたいことを手短に要約するが必要です。
ターゲットを決める
同じテーマでも、ターゲット次第で大きく内容は異なります。たとえば、「メイク術」でも、就職活動に臨む学生と、会社で営業を担当する30代女性、60代の専業主婦では、メイク方法は違います。性別や年齢、仕事、生活スタイル、悩みなど、具体的にターゲットを思い浮かべてみましょう。身近な人をモデルにすると、考えやすいかもしれません。
ターゲットを決めたら、その人にどうなってほしいのかを考えましょう。自分のオンライン講座を受講することで、そのターゲットにどのようなメリットをもたらすことができるのかが明確になってきます。
練習&ブラッシュアップ!
テーマやターゲットが決まったら、これらを基にコンテンツを作成します。テーマにもよりますが、パワーポイントで画面に表示させるスライドやレジュメ、そしてワードで原稿を作成することが多いでしょう。スライド作りに慣れていない場合は、ワードやメモ帳などに大まかな流れを書き込み、それを参考にしてスライド作りに取りかかることをおすすめします。
スライドやレジュメを作ったら、練習を繰り返して内容をブラッシュアップさせていきます。できれば、ターゲットの属性に近い家族や友人に受講生の役を務めてもらい、分かりにくいところや改善してほしいところを指摘してもらうようにしましょう。
オンライン講座の仕組みを用意する
コンテンツを用意できたら、オンライン講座を開設するための仕組み準備に入ります。コミュニケーションを取るためのアプリ、画面と音声をクリアに伝えるための機材を準備します。
通信・通話アプリを選ぶ
Zoom、Google Meet、Microsoft Teamsなど、パソコンやスマートフォンで画面や音声をやり取りできるテレビ電話、オンライン会議用のアプリは複数存在します。いずれも録画機能を持っているので、講座内容をコンテンツとして後から販売することもできます。
PCにこだわらないのであれば、スマートフォン限定で、LINEでもテレビ電話機能を利用することが可能です。実際にいくつか使ってみて、分かりやすい、使いやすいと思ったものを選ぶとよいでしょう。
カメラ・ヘッドセットを購入する
必要であれば、カメラやヘッドセット(ヘッドフォンとマイクが一体になった機材)などを購入しましょう。PCやスマートフォンでもカメラ機能がありますが、外付けのカメラをセットすることで、クリアでワイドな画面を届けることができます。
また、ヘッドセットやピンマイクなどを購入すれば、よりクリアで外の雑音の少ない状態を作ることができます。このような機材の必要性は、講座のテーマや受講生のニーズなどによって異なると考えられます。たとえば、インテリアや雑貨がテーマの場合、講師であるあなたの自宅のインテリアや雑貨が見えるように、広く画面を捉えるカメラを用意してもよいかもしれません。
一方、パワーポイントの作り方のようなテーマでは、資料を共有する時間が長くなるため、カメラにこだわる必要はないと考えられます。最初に高額な機材を購入するのではなく、あくまでテーマやコンテンツ、ターゲットなどを定めて、その必要性を吟味したうえで購入を検討するようにしましょう。
集客の仕組みを用意する
コンテンツを準備して講座を開設する準備が整ったら、集客の仕組みを整えていきましょう。講座のみならず、集客のための営業やマーケティングもオンラインでの仕組みが可能です。
マッチング系プラットフォームに登録する
近年、講座を提供する講師と講座を受講したい人を結びつけるための、マッチング系プラットフォームが次々と登場しました。おけいこタウンはもちろん、ストリートアカデミー(ストアカ)、サイタなども人気です。どこに住んでいても、気になるレッスンを自宅で提供・受講することが可能です。
このようなプラットフォームの中であれば、あなたの提供する講座にニーズを持つ人がたくさんいるはずです。個人で集客を試みるより、マッチング系プラットフォームに登録した方が効率的といえるでしょう。
プロフィールやクラスの内容を充実させる
マッチング系プラットフォームに登録すると、あなたの講座内容やあなた自身について説明するプロフィール欄があります。この内容を充実させることで、ページを見た人に講座内容を理解させ、興味を持たせられることができます。逆に、そっけない内容の場合は、受講したいと感じる人がなかなか出てこないでしょう。
この際、受講したい人の立場に立って情報を記載するようにしましょう。情報量だけ多くても、相手の興味をかき立てることはできません。講座の内容、メリット(受講したらどのような変化が期待できるか)を端的に記載することが求められます。
ホームページ・ブログで情報発信する
マッチング系プラットフォーム以外でも、ホームページやブログを作って情報発信し、集客へ結びつけることが可能です。できれば、講座のテーマと同じテーマのコンテンツ(記事)を定期的にアップし、テーマに関連するキーワードで検索上位表示されることが理想です。そうすることで、たくさん流入してきた人の中から、講座を受講してくれる人が出てくる可能性が上がります。
SNSで情報発信する
ホームページやブログだけでなく、TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSで情報発信することもおすすめです。ターゲット層がよく利用しそうな(そのテーマで情報を探していそうな)SNSを選ぶと集客につながりやすいでしょう。また、そのテーマにおける専門家としてのブランディングにもなります。
YouTubeで情報発信する
講座内容を編集して、YouTubeにアップロードすることも考えられます。実際の講座の雰囲気を文章以上に分かりやすく伝えられるので、講座を受講するメリットを理解するには適しています。ただし、その分専門家としてコンテンツの質が問われます。慣れないうちは、あえて手間のかかる動画編集をしてまで、情報発信にこだわることはないでしょう。講座実施経験を重ね、実績を積んでから必要であれば取り組む程度の考えでも構いません。
まとめ
オンライン講座は、コロナ禍で対面方式の習いごとや講座が難しくなりつつある中で、今後も拡大していくことが考えられます。目の前に相手がいないだけに、受講生の表情を見ながら内容を調節することができません。コンテンツの質を高めるとともに、進行スキルも対面の講座以上に問われることになるでしょう。事前の練習と講座後の反省を繰り返して、いち早く「オンライン講座の名人」として収入アップを目指しましょう!