教育の仕事を行う上で大切なことって何?意義や必要な考え方とは何だろう?
「教育の仕事」というと、小学校や中学校で勉強を教える先生や、保健室で働く養護教諭などが思い浮かぶのではないでしょうか?
塾や習い事の先生、企業研修の講師なども、人を教育する仕事といえるでしょう。
今回は、教育に関わる仕事、人に教える仕事にはどのようなものがあるか、これから「先生」になりたい人のための記事です。
教育に携わる仕事にはどのようなものがある?
小中高校の先生になるには教員免許が必要であるため、ハードルが高いかもしれません。しかし、学校以外にも教育に携わる仕事の場は広がっています。
学習塾・予備校の先生
生徒に国語や数学などの勉強を教える仕事として、学習塾や予備校の先生があります。既存の塾や予備校で採用試験を受けたり、スカウトされたりして働く方法のほか、先生自身が学習塾を開くという方法もあります。
学童保育員、児童館職員
学童保育員は、学童保育に参加して保護者の帰りを待つ子どもたちの宿題・勉強のサポート、遊びの指導などを行います。
児童館は、0歳児から18歳までの児童が利用できる場で、さまざまなプログラムが提供されることもあります。児童館職員になるための条件は施設によって異なりますが、保育士や教員免許、社会福祉士などの資格が必要な場合がほとんどです。
教材制作
学校の授業や学習塾・予備校の授業、児童・生徒の自学自習に使われる教材の企画・制作・出版などに携わる仕事です。執筆、編集、デザインなどさまざまな技能を持った人がチームを組んで、教材制作を進めます。
家庭教師
児童・生徒の家庭に出向いて、学校の授業に合わせて勉強を教えたり、受験対策を行ったりするのが家庭教師です。最近では、大人に資格取得やビジネススキルの習得のための指導をする家庭教師も登場しています。
語学スクールの先生
英語や中国語、韓国語など外国語の読み書きができるよう指導します。既存の語学スクールやカルチャーセンターで教える方法のほかに、先生自身が語学スクールを開いて教える方法もあります。
スポーツインストラクター
フィットネスクラブなどの施設や、スポーツ教室・スポーツクラブの生徒・参加者に正しい運動の方法を教えたり、体力や技術の向上のための指導を行ったりする仕事です。教える内容は、施設や参加者によって大きく異なります。
教育コンサルタント
教育コンサルタントの仕事は、大きく分けて次の2つがあります。
- 教育機関のための経営・業務改革などのコンサルティングを行う
- 勉強がしたい、目標達成のためにがんばりたい個人のために学習計画立案や進捗管理を行う
問題解決能力やコミュニケーション能力、コーチング能力などさまざまなスキルが求められる仕事です。
カウンセラー
悩みを持つ人の相談を受け、悩みに寄り添い、相談者自身が答えを見つけられるよう支援する仕事です。主に学校で、子どもや教師の精神的負担を軽くするスクールカウンセラーとして活動する人もいます。
カルチャースクールの先生
カルチャースクールは、主に社会人を対象に教養講座を提供する場です。生徒は1つのスクールに入会することでさまざまな文化に触れることができます。
昨今は、インターネットを利用して先生と生徒の出会いをサポートするマッチングサービスも増えています。1つのサイトを利用することで、さまざまな先生に出会うことができる点では、新しい形のカルチャースクールと呼べるかもしれません。
例えば、九州電力が運営する「おけいこタウン」では、ものづくり教室、料理教室、教室、その他さまざまな習い事と出会うことができます。
教育の仕事のやりがいと大切な考え方
教育の仕事のやりがいとは、どのようなものでしょうか?仕事における大切な考え方とともにご紹介します。
生徒の「できた」「わかった」が先生の喜び
先生にとって最も喜ばしいことは、生徒のできることが1つずつ増えて
「できた!」
「わかった!」
と、喜ぶ姿を見ることです。
生徒の生きる目標、生きがいづくりに貢献
初めて先生のもとへ来た生徒には「本当にできるのだろうか?」「続けていけるだろうか?」などの不安があります。
先生が不安に寄り添い、生徒とともにそれを乗り越えることで、
「このことを一生の目標にしたい」
「大切な趣味として続けていきたい」
と、生徒が生きる目標、生きがいを見つけることに、先生は貢献できるのです。
生徒の成長と社会への貢献
生徒の「できること」が増えれば増えるほど、生徒が社会に貢献できるチャンスも増えます。生徒を成長させることで、先生は社会に貢献しているともいえるのです。
▼社会貢献についてなんとなく知っているが、定義や意義についてもっと深く知りたいという方はこちらの記事を参考にしてみてください。
そもそも社会貢献ってなんだろう?定義や意義について解説
先生自身の成長
生徒に教えるためには、先生自身がスキルやノウハウを磨き続けなければなりません。すでに身に着けたことを見直し、先生自身の言葉とやり方で生徒に伝えることを通して、先生自身も成長することができます。
先生の仕事は生徒の成長を助けること
先生としての仕事で大切なことは「主役は生徒」であることを意識し、主役を盛り立てるための授業を行うことです。授業は先生自身のスキルや能力の高さを披露するだけの場ではない、という意識が必要です。
生徒が自ら「学びたい」と思える環境づくりを
生徒のスキル向上には、授業の時間も大事ですが、授業以外の時間に生徒が練習や勉強に自ら取り組む姿勢も大切です。生徒が「もっと学びたい」「もっと上手になりたい」と思える環境づくりができれば、授業以外の時間にも自発的に学ぶようになるでしょう。
生徒の個性を尊重すること
生徒には個性があり、何でも器用にこなせる人もいれば、できるまで時間がかかる人もいます。積極的に質問や相談ができる人とそうでない人の違いもあります。個性を受け入れ、生徒それぞれに合わせてスキルやノウハウを伝える力が、先生には求められます。
教育の仕事に必要なスキル
では、最後に先生に求められるスキルについてご紹介していきます。
自分のスキルやノウハウを伝達・教授できる力
先生自身ができること、当たり前のことも、生徒にはまだ難しく、当たり前ではありません。できなかった生徒が、できるようになるためには、何をどのように伝えればよいのか、考えて実践する力が先生に求められます。
▼以下の記事では教えることが上手い人がやっていることをわかりやすくまとめています。ぜひこちらも参考にしてみてください。
【教え上手は稼げる!】教えるのが上手い人がやっている10のこと
企画力と実行力
「どのような授業をして、何を伝えるか」を企画し、その企画を実現するための準備を行い、生徒が納得・満足できる授業を実行していく必要があります。先生には企画力と実行力が求められるでしょう。
大人同士のコミュニケーション力
先生は、生徒以外にも多くの人との関わりの中で仕事をしています。生徒との意思疎通ができることに加えて、職場の同僚など教室を支えてくれる人との意思疎通も必要です。また、学習塾や習い事など子どもを対象とした教室でも、保護者とのコミュニケーションは非常に大切です。
臨機応変に対応できる力
生徒は、頭で理解していても体の動きがついてこないことも多く、不注意や理解不足から思いがけない行動に出ることがあります。先生には、臨機応変に対応し、危機を防ぐ能力が必要とされるでしょう。
忍耐力
生徒の中には、成長のスピードが遅い生徒もいるでしょう。たとえスピードが遅くても、着実に成長できるよう、根気よく指導する忍耐力が、先生には必要とされます。
事務対応能力
教室で授業をすること以外にも、先生にとって大事なことがあります。生徒の出欠管理、授業料の入金確認、帳簿の管理、広告宣伝など事務作業に対応できる能力が求められるでしょう。
まとめ
教育の仕事には、学習塾・予備校の先生、学童保育員、児童指導員のように、主に子どもを対象とした仕事から、語学スクールの先生、家庭教師、カルチャーセンターの先生のように子どもだけでなく大人の教育にも携わる仕事、教材制作者、教育コンサルタントのように教育を支える仕事などさまざまなものがあります。
教育の仕事のやりがいには、生徒が「できた」「わかった」と自信をつけていく様子を見ること、生徒の成長を通して社会にも貢献できることなどがあります。
「生徒が主役」という意識や、生徒のペースに寄り添う忍耐力、思わぬ出来事にも臨機応変に対応できる力、事務処理能力などさまざまな能力が、教育の仕事には必要といえるでしょう。
教育の仕事に就きたいと思うなら、そのときこそがベストのタイミングです。例えば、おけいこタウンでは、先生として教室を開きたい人のために、集客・決済・施設スペース提供などのサポートが受けられるため、これから「先生になりたい」人はぜひ、ご利用ください。