【個人・企業・団体】社会貢献活動・事業の事例を一覧で紹介!
寄付やボランティアなどといった社会貢献活動に関心を持つ人が増えています。厚生労働省によると、2017年時点でボランティア活動者数は707万人、グループ数は19.4万グループにも達しています。
個人、企業、各種団体によって行われている社会貢献活動の種類も多岐にわたっており、さまざまな形で社会の運営・維持に役立っています。今回は、社会貢献活動にはどのような事例があるのか、個人が参加するにはどのような方法があるのかご紹介します。
個人でできる社会貢献活動の事例
社会貢献活動というと、何らかのボランティア団体のイベントに参加したり企業の取り組みに参加したりすることが考えられるかもしれません。しかし、手軽に個人でできる活動も多くあります。まずは、そのような社会貢献活動の事例についてご紹介します。
消費者・労働者・社会人として社会貢献を意識する
労働や消費などを通じて、社会に貢献することも可能です。例えば、社会的課題の解決を考慮したり、そのような課題に取り組む事業者を応援したりする「エシカル消費」や、所得税や住民税など税金の支払を滞りなく行うことなども、社会貢献の一つと考えることが可能でしょう。
さらに、法律やルールを遵守することも立派な社会貢献といえるかもしれません。コロナ禍でマスク着用・不要不急の外出の自粛・リモートワークへの移行などの取り組みを続けることは、感染拡大を防ぎ、自分だけでなく周りの人の命を救うことにもつながります。
また、自分の持つスキルや知識、経験を誰かに伝える・教える活動も社会貢献に加えてもよいでしょう。社会貢献ができる「教える仕事」については、以下の記事を参考にしてください。
金銭・物品を寄付する
個人で金銭や物品を寄付する行為は、素晴らしい社会貢献です。インターネットで寄付について調べると、災害の被災地、貧困などに苦しむ人や地域、あるいはこのような問題に取り組む組織に対する寄付の情報を得ることができます。自分の気になる問題や組織などに対して、金銭や物品を寄付するのもよいでしょう。
近年では、自治体への寄付に対する返礼品を得られる「ふるさと納税」の制度も定着してきました。このような制度を利用して、寄付を続けつつ地域の特産品を楽しむのもおすすめです。
個人が団体や企業に参加・所属してできる社会貢献活動の事例
非営利団体によるボランティア活動、あるいは企業のCSR活動に参加することは、社会貢献につながる活動です。これらの活動事例について、一部をご紹介します。
非営利団体のボランティア活動事例
ボランティア情報を提供する社会福祉協議会によると、多様なボランティア活動の一部として以下が挙げられます。
○高齢者・障害者を対象とした活動
寝たきりや一人暮らしの高齢者への食事サービス、見守り・訪問活動、地域の人等との交流の場づくり、
社会参加支援(車イスなどの移動の補助等)、点訳・朗読・手話など
○子どもや青少年等を対象とした活動
レクリエーション活動、スポーツ教室やキャンプの支援、手づくり工作、電話相談など
○災害で被災した方を支援する活動
被災地での活動(家屋の片づけ等被災者の困りごとへの対応、被災した方の交流等の支援など)、
被災地外での活動(被災地への物資仕分け、募金、避難している方の支援など)
○自然や環境を守るための活動
森林や海辺の清掃活動、リサイクル活動、動物保護など
○芸術・文化
美術館や博物館での活動、伝統文化の継承・普及など
○安心・安全なまちづくり
防災活動、防犯、交通安全など
○各種イベント等の運営スタッフ
スポーツ・エコイベント・まちづくり・地域の交流の場・居場所(サロン)など
○国際交流・国際協力活動
開発途上国のコミュニティへの援助、日本にいる外国の人への支援活動など
○その他
募金活動、パソコンの設定や操作指導、路上生活者への支援など多種多様
これらの中から興味のある活動に絞り込んで、さらに自宅や職場の近くで行われているものに参加してみるとよいでしょう。
企業CSR活動事例
企業による社会貢献活動例として、CSRが定着しています。CSRはCorporate Social Responsibilityの略語で、一般的には「企業の社会的責任」と訳されます。企業のCSRについて調べ、好ましいと感じられる活動を行っている企業に入社したり、その企業の製品・サービスを利用したりするとよいでしょう。
各社のホームページを見ると、多種多様な活動が行われていることが分かります。経団連の実態調査では、以下のような領域に分けられています。
○資金的支援
寄付等の資金的支援
○物的支援
自社製品やサービスの無償(もしくは割引)提供、技術協力、ノウハウ提供、設備・施設等の貸出
○人的支援
出向等の人材派遣、社員によるプロボノ支援、社員による寄付やボランティア活動の推進
※「プロボノ」とは、自分のスキルや専門知識を活かして行う社会貢献活動のことです。
○プログラム支援
自主プログラムの実施、事業化に向けた実証的なプログラムの実施
※ここでの「プログラム」とは、企業が独自に、あるいは他社やNPOと協働で企画・運営する社会貢献プログラムのことです。
○その他
工場見学の受け入れ、植林・植樹活動など
個人が社会貢献活動に参加する方法
ここまで紹介してきた社会貢献活動に、個人が参加するにはどうすればよいのでしょうか。最後に、社会貢献活動への参加方法についてご説明します。
社会課題を理解・意識する
無理に社会貢献活動へ参加しても、モチベーションが長続きしないでしょう。まずは、社会貢献活動のモチベーションの源泉となる社会課題への理解・意識を高めることが欠かせません。
日頃から気になっている問題についてインターネット・書籍などで情報収集を行ったり、当事者に話を聞いたりするとよいでしょう。
ボランティア活動について情報収集する
社会福祉協議会のホームページでは、ボランティア活動の情報収集ステップとして「インターネットで情報収集する」「訪問してみる」「電話やメールで問い合わせる」の3つが記載されています。市区町村にボランティア・市民活動センターが設置されているため、こちらを窓口として利用するとよいでしょう。
また、NPOやボランティア団体などに直接連絡することもできます。「○○の被災地支援に貢献したい」「医療者の助けになりたい」など、強い思いがある場合は連絡を取ってできることを確認するとよいでしょう。
自社のCSR活動を調べる
普段働いているだけでは、CSRに関連する業務に従事していない限り自社のCSR活動について知っている人は少ないかもしれません。そのため、このような情報を収集することで会社を通じた社会貢献活動に参加できる可能性があります。
ボランティアの場合と同様に、関係部署の担当者に連絡を取ってみるとよいでしょう。休日ボランティアや寄付など、CSRに携わる方法を教えてくれるかもしれません。
まとめ
社会貢献活動が何なのか公的な定義はないため、何をもって「社会」への「貢献」とみなすのか検討する余地があります。
誰(個人・組織・地域など)に対して、どのように(金銭・物品・労務など)、いつ(時期・頻度・回数など)貢献したいのかを考えることで、自分にできること、自分がしたいことが明確になってくるのではないでしょうか。
ぜひ、社会人として社会における自分のあるべき姿、可能な社会貢献活動について考えてみてください。
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