個人事業主の仕事ってどんなものがある?おすすめの職種10選!
会社を辞めて個人事業主(フリーランス)として仕事を始めたいけど、どんな仕事を始めようかと悩む人は少なくありません。この記事では、そもそも個人事業にはどのような職種があるのか、またその職種の特徴をご紹介します。「自分にどのような仕事が向いているか」「この仕事なら自分にできそうだ」といったように、さまざまな職種を知ることで独立の第一歩の手助けになればと思います。
独立する前に意識しておきたいこと
この記事を読んでいる人の多くは、「会社を辞めて独立し、個人事業主として新たな一歩を踏み出そう」と考えているのではないでしょうか。独立するにあたって、自分に合った職種を探すことも大切ですが、ここでは個人事業主として独立する前に意識しておきたいことをいくつかお伝えします。
充分に貯蓄をしておこう
前提として、個人事業主になると収入が不安定になります。特に未経験で独立するような場合はなかなか案件を獲得できずに、収入が得られないこともあります。会社を辞めて独立を考えているなら、まずは余裕資金として貯蓄を準備しておきましょう。そうすることで、金銭的な不安を感じずに仕事に専念しやすくなります。
まずは副業から始めよう
多くの個人事業主が初めの案件獲得に苦労します。やはり仕事を任せる側としては、自分が依頼する人がどれだけ仕事をできるかの目安を知りたいため、今までの実績や作品を見てから正式に仕事を発注したいと考えます。また正式に依頼を出す前の仮案件として、報酬が低い仕事を受けざるを得ない状況も少なくありません。
勢いで独立して成功する人もいますが、まずは会社員として安定した収入を得ながら、休日などを利用して副業から少しずつ仕事を始めることをおすすめします。報酬よりも経験を優先して案件の選択ができることも、まずは副業をおすすめする理由のひとつです。
副業の始め方・副業から個人事業主になるタイミングなど気になる方はこちらの記事を参考にしてみてください。
個人事業主としておすすめの職種10選
ここからは個人事業として始めやすい仕事を10個ご紹介します。職種の特徴と向いている人の性格も合わせてご紹介しますので、気になる職種から読んでもらえればと思います。
ライター
ライターは、書籍や雑誌、Web媒体に掲載する文章を書く仕事です。小説家や作家と混同する人もいますが、実際は全く異なる仕事で、メインの仕事はクライアントから受けた依頼内容に沿って文章を作成することです。個性あふれる文章を作成する才能よりも、読み手が求めている内容を読みやすく作成することが求められます。基本的な文章の書き方を覚えるまでは大変ですが、本を読むことや調べ物が好きな人におすすめの職種です。
プログラマー
プログラマーは、プログラム言語を用いてシステムやソフトウェアを作成する仕事です。主な仕事内容は、SE(システムエンジニア)が設計した仕様書に基づいて、システムが仕様書どおりに動作することを目的としたプログラミングを書き上げることです。Webサイトやアプリ、ゲームなど、それぞれに特化したプログラマーが存在します。
開発するシステムに応じて使用する言語が異なるので、プログラム言語やITスキルの習得に時間がかかりますが、需要に対して人材不足が目立つ業界なので経験を積めば稼げる業種です。変化の激しい業界なので、好奇心をもって柔軟に対応していくことが求められますが、自分の入力したとおりにサイトやアプリが動くので、ものづくりが好きな人におすすめです。
デザイナー
デザイナーは、雑誌や書籍のレイアウト、ポスターの作成や製品の設計、ファッションに至るまで、幅広い分野において、ものの形や配置を利用して見せ方を考える仕事です。
個人事業主としてはポスターやお店のロゴ、名刺のデザイン等、地域密着型で活躍する人が多い印象です。どういった雰囲気を出したいかといったクライアントの要望に応じて配色や動きを調整することになるので、デザインのセンスはもちろん、要望を具体化するためのヒアリング力も必要になります。伝えたいことが目に浮かぶ人や、人の悩み事を解決するのが得意な人におすすめの職種です。
イラストレーター
イラストレーターは、雑誌の表紙や挿し絵、書籍のカバー、ポスターやパンフレット等へ掲載するイラストを描くことが主な仕事です。案件を獲得するためには、自分の作風を知ってもらうことが大切なので、自身の作品ファイル(ポートフォリオ)を売り込む営業活動が必要になります。最近ではSNSを活用して自身のイラストを広める方法が主流ですが、企業へ持ち込んで売り込む方法も有効です。
イラストレーターを目指すなら、Photoshopやillustrator等のソフトを使えるようにしておくといいでしょう。絵を描くことが好きで、自身の絵を多くの人に見てもらいたいという人におすすめの職種です。
ブロガー(アフィリエイター)
ブロガーは、ブログを書くことが仕事です。ただしライターと違って、文章を書くことによる報酬は発生せず、自身のサイトに企業の広告を掲載し、広告料や商品を販売した成果として受け取った報酬で生計を立てている人がほとんどです。
ブロガーは検索等により自身のサイトへ誘導しなければ収入につながらないので、多くの人が検索する単語を意識してブログを書きます。そのため、まずは100記事ほどのコンテンツを作成して自身のサイトの優位性を示さなければなりません。ただ、ブログへの誘導が軌道に乗れば働かなくても収入が得られる仕組みが構築できるので、地道な作業が得意な人や教えることが好きな人におすすめの職種です。
動画編集者
動画を撮影・編集することが仕事です。最近ではYouTubeのような動画配信サービスが人気であることから、動画配信者が編集者に外注するといった動きが見られます。結婚式ムービーのような個人が撮影した動画を編集することや、企業のPR動画を作成する仕事もあります。特殊な演出を必要とする動画についてはPremiere Proのような動画編集ソフトが必須になりますので、ソフトの使い方を学ぶことから始めるといいでしょう。人を喜ばせることが好きな人や、黙々と作業することが苦痛でない人におすすめの職種です。
講師・教室運営
講師は、学校や企業のイベント会場などで話すことが仕事です。話す内容に決まったものはありませんが、聞きたい、教わりたいと思う人がいなければ仕事が成立しないため、集客に苦戦する人も少なくありません。また講師として、自身で教室を運営するという方法もあります。生徒が定着するまでは大変ですが、決まったペースで通ってくれる生徒さんが増えてくると収入が安定するようになります。最初は上手く話せずに苦労するかもしれませんが、回数を重ねるうちに伝わる話し方が身につくことでしょう。
講師といっても活躍するジャンルはさまざまで、著名人等が行う講演会のようなものや、試験の合格方法を教える講師、絵画や習字の書き方を教える講師もいるので、自身の得意分野を活かしやすいことが特徴です。物事を論理的に伝えることが得意な人や、教えることが好きな人におすすめの職種です。
カメラマン
カメラマンは、お客さまの写真を撮ることが仕事です。結婚式場等に所属して技術を学び、その後独立するパターンが一般的です。カメラマンは目の前にいるお客さまを満足させる写真を撮る必要があるので、撮影の技術はもちろん、笑顔を引き出すコミュニケーションスキルが必要になります。
スマートフォンで気軽に写真が撮れる時代ではありますが、結婚式の前撮りや七五三などのイベントでプロの写真を求める人が多く、最近ではカップルの撮影を中心としたカメラマン派遣サービスが人気です。写真を撮ることが好きな人はもちろん、人を喜ばせることが好きな人におすすめの職種です。
まとめ
個人事業主は会社員と違って、自分が仕事をした成果が報酬に直結するので、長く続けられる自分に合った仕事の職種を選ぶことが大切です。仕事選びの基準としては、自分が”得意なこと”もしくは”好きなこと”を仕事にすると、辛いことがあっても乗り越えられるはずです。
おけいこ先生では、「独立したいけど何から始めればいいか分からない」といった人に向けた記事を掲載しているので、これから個人事業を始める人や、個人事業を始めてみて困ったことがある人は当サイトを訪れて、ぜひ参考にしてください。