ワークショップとは?基本事項や成功させるポイントを初心者向けに解説
好きなことや得意なことに没頭できる時間は、とても楽しいものです。長い間やっていると上手にできるオリジナルのテクニックを編み出したりできることも少なくありません。
この記事では、趣味や特技から得た知識や経験を他人に教えられる「ワークショップ」について、基本事項や成功させるポイントを初心者向けにご紹介します。
ワークショップとは?定義と開催するメリット
ワークショップの定義と開催するメリットについて説明していきましょう。
ワークショップの定義
ワークショップとは、実際にやってみながら知識を得る場のことを指します。1980年前後に、自己啓発系ワークショップとエコロジー系ワークショップを主流として日本に入ってきました。
その後、アート系ワークショップが多く開催されるようになり、現在ではハンドメイドワークショップ、ものづくりワークショップを中心にたくさんのワークショップが開かれています。
ワークショップ(workshop)のもともとの意味は「作業場」や「仕事場」ですが、現在では「体験型講座」を指す言葉として用いられています。
セミナーや講座は、学校の授業のように一方的に先生の話を聞く学習スタイルであるのに対し、ワークショップでは講師と一緒にやってみながら学んでいきます。体験を伴う学びの場の観点から参加者の主体性が重視されているのが、ワークショップの特筆すべき点といえるでしょう。
開催するメリット
ワークショップを開催するメリットには、集客イベントとして活用できる点が挙げられます。販売する製品・サービスに関するワークショップを開催することで、購入や利用を検討している人に対して上手にアプローチすることができるでしょう。
また、ワークショップの開催には、人とのつながりが生まれるというメリットがあります。好みが似ている人の参加が見込まれるため、一緒に活動に取り組んだり、運営に協力してもらえたりする仲間を増やすことができるでしょう。
ワークショップの種類と人気の高いワークショップ
ワークショップの種類と人気の高いワークショップについてご紹介します。
ワークショップの種類
ワークショップの種類には以下のようなものがあります。
・ものづくりワークショップ
手芸品・木工品を手作りしたり、料理したりするワークショップです。編み物や刺繍だけでなく、ハーバリウムやデコアートなどの流行りもの、まだよく知られていない目新しいものなど、さまざまなワークショップがあります。
例)ビーズジュエリー教室、カフェランチの料理教室
・ビジネスシーンに取り入れられるワークショップ
仕事に役立つスキルを身につけるワークショップです。パソコンやスマホの有用な使い方やプレゼンテーションのやり方、コミュニケーションを上手に取る方法、メンタル強化・メンタルケアの方法などを学ぶワークショップがあります。
例)話し方教室、カリグラフィー講師資格取得レッスン
・教育分野におけるワークショップ(アクティブ・ラーニング)
教育といえば、以前は一方通行で教えるものでしたが、近年はワークショップ形式の学びとする場合が増えています。ロールプレイングを取り入れるなどして学習内容の定着を図るケースが多く見られます。
例)ボタニカル講座、外国語講座
・芸術分野のワークショップ
アート製作やダンス、楽器演奏などが芸術分野のワークショップです。著名人を講師とした場合でも一緒にやりながら学べることが魅力になっています。
例)フラワーアレンジメント、書道教室
・社会問題などのまちづくりワークショップ
地域に住む人が、その土地や文化を深く知り、より良くしようと開催するワークショップです。意見交換などを行い、ともに将来のビジョンを描きます。
人気の高いワークショップ
さまざまな種類があるワークショップの中から、人気の高いものをご紹介します。
・手作り体験
簡単なスイーツやお料理、ハンドメイド作品を製作するワークショップです。地域で採れた農作物で郷土料理、お花でハーバリウム、拾ってきた貝殻や流木で写真立てなどのインテリアなどを作るワークショップがあります。
不要品を持ち合ってリサイクル作品を生み出したり、廃油で石けんづくりをしたりする、環境問題への取り組みとなるワークショップも近年、多く行われています。
・親子教室
親子で一緒に学ぶワークショップのことです。手作り体験を親子で行ったり、ダンスやゲームを親子で協力し合ったりします。乳幼児と行う水泳やヨガも人気の高いワークショップといえるでしょう。
・シーズンイベント
お正月に向けて餅つきをし、ついたお餅でお汁粉や磯辺焼き、あんこ餅を作るイベントなどが該当します。ひな祭りに向けてフェルト生地でひな飾りを作ったり、こどもの日にちまきを作って食べたりするものも代表的なシーズンイベントです。
初めてのワークショップを成功させるポイント
初めてのワークショップを成功させるポイントを説明します。
季節感を大切にする
どのようなワークショップを開催するかを決める際、ただ自分のやりたいものにするのは得策ではありません。初めてのワークショップを成功させるためには、どのような企画なら大勢の人が参加を希望してくれるかなど、ニーズを考えてからテーマや内容を決める必要があります。
人気の高いワークショップは、季節性を意識したワークショップです。それも少し季節を先取りするものであると、より多くの人の参加が望めるでしょう。
費用・場所・日程をターゲットに合わせる
ワークショップを成功させるためには、ターゲットに合わせて費用・場所・日程を決定することも必要です。
費用が高めだったり、車での来場を想定しているのに近隣に駐車場のない場所だったり、乳幼児と参加するのに夜遅い時間帯だったりしては、多くの人の参加は期待できません。参加して欲しいターゲットを決め、見合う費用・場所・日程を考えましょう。
トライアル感覚で、初回は無料にするなどといった工夫をすることもおすすめです。参加者の立場で、どのようなワークショップなら参加したいかを考えるとよいでしょう。
成功させるポイントを押さえて、初めてのワークショップ開催にチャレンジしよう
ワークショップを開催すると誰でも「先生」になって、「教えてもらいたい人」に届けることができます。特にハンドメイドや料理などでは、継続したからこそ分かる「コツ」がたくさんあります。
あなたの身につけた技やオリジナルの手法は、これから始める人や初心者には「宝物」です。ワークショップで教えられれば、きっと喜ばれることでしょう。
初めてワークショップを開くのは勇気がいると思いますが、ポイントを押さえていれば成功させることは可能です。季節感を考え、ターゲットに合わせた費用・場所・日程を設定しましょう。
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【ライタープロフィール】
矢萩 あき
複数の企業で人事業務に携わり、採用や給与計算の業務を担当した。社会保険や所得税などの仕組みに興味を持ったことから、2005年に社会保険労務士資格、2006年にファイナンシャルプランナー資格(AFP)を取得。現在はライターとして専門知識を活かした記事をはじめ、幅広い分野でさまざまな文章作成と監修を行っている。